2010年03月26日
尻岸馬内川

もう30年以上前のものと思われる砂防ダム
魚道はない
こういうものが一つできるだけで
その川の環境は一変してしまう
特に魚類にははっきりとした影響がある
下流にいる魚は上流へは行けなくなり
上流から落ちてきた魚ももう二度と上流へは
行けなくなってしまう
もちろん他の生物への影響も大きいはず
また川によっては砂防ダム下流の河床低下や
海岸侵食、海への栄養分補給機能の低下などの
問題も出てくる
半世紀近く前からこの類のものが
一般の国民にはほとんど知らされることなく
ほぼ行政側の判断だけで全国に乱設されてきた
そして現在も増え続けている
砂防ダムは悪を伴う税金の無駄使い
貯水ダムも含め見直されるべき公共事業の代表格と思う
ひとつ造るのに数千万円から数億円かかる砂防ダム
堰堤等も含めると日本全国で百万基以上あるのではと思われる
そのうちどうしても必要なものは
ほんの一握りだろう
そのような予算はただちに見直し既存の砂防ダムの改修撤去や
他の有益な公共事業にまわすべきだと考えている
2010年03月17日
キリカツ川

河口からほんの数百mでこの二段式砂防ダムがある
綺麗な渓谷に突如現れるこのコンクリートは
魚達にとってはまさに死の壁

もちろん魚道などない
この砂防ダムの少し上流には

またこのような砂防ダムがあり
更に数百mで

要塞のような不気味な壁
狭いエリアに追いやられた魚達の不自由さは
計り知れない

2010年03月07日
マヤチ川

この砂防堰堤下とその上流数百mを歩いてみたが
魚は全く確認できなかった
もちろん魚道は無い

途中コンクリートの残骸があちこちに見られ
川中の流木には色々なゴミが引っ掛かっている

そして段差のある土管
この奥は暗くて向こう側は全く見えない
この流域だけ見てもここの河川工事において
生物の保護というテーマは全く無かったのだろうと思える
人間の都合でいいようにいじくられ
果てに死の川と化してしまったこの川の悲哀を感じた