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2009年03月03日

第10回北海道淡水魚保護フォーラム

第10回北海道淡水魚保護フォーラム
一昨年の第8回は参加したが
昨年は浜中町開催だったので遠すぎて断念
今年は千歳なので参加した

今回のテーマの中で一番関心があったのが
「北海道のサクラマス増殖と生息環境の現状」

「北海道におけるダム・堰の建設数とサクラマス沿岸漁獲量の関係」

共にとても参考になる内容だった
詳細を書くと長すぎるのでやめておくが
要するに間違いなくダムや堰堤はサクラマス(ヤマメ)の数を減らしているということ

それは当然の事なのだが
行政側は今後も今迄と同じように砂防ダムや堰堤などを設置していく予定だという・・・
第10回北海道淡水魚保護フォーラム
今回のフォーラムにも道央圏だけではなく遠方の方が参加されていた
一番印象に残ったのが質疑応答の時間での「下川自然を考える会」事務局の方の話
もちろんサンルダムの話なのだが彼の声は悲痛の叫びに聞こえた

前半の講演の中で北海道でもNO1のヤマメの生息密度の高い川がサンル川という話があり
まさにその一番守らなければならない川に行政側は半ば強引にダムを建設しようとしているわけだ

そのサンルダムに関して先月26日に道新に記事が載った
内容は以下の通り

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魚道の設置を提案 サンルダムで専門家会議
 
【旭川】上川管内下川町の天塩川水系サンルダム計画に伴い開発局が設置した天塩川魚類生息環境保全専門家会議(座長・辻井達一北海道環境財団理事長)は二十五日、旭川市内で第九回会議を開き、同ダムに大規模魚道を建設することなど生態系保全のための提言案をまとめた。

 同会議は二〇〇七年十一月に発足。検討課題を整理し、提言の形にした「中間とりまとめ案」を示した。

 サンルダム建設に伴うサクラマスの保全については、「影響を最小限にする」ことを目的に、ダム湖を迂回(うかい)する落差約二十九メートル、全長約九キロの大規模魚道を提案。ダム完成後も水をためる前に魚道の効果を検証するなどの工程表を提示した。また、天塩川本支流の総延長の三分の一は砂防ダムなどの工作物によって魚類の移動が阻まれているとの調査データを示し、改善を求めた。

 サンルダムは国の新年度予算案に本体工事費が計上されたが、現時点では下流域の北るもい漁協(本所・留萌管内羽幌町)の同意が得られておらず、本体着工の見通しは立っていない。

 旭川開建は、同会議の提案をもとに昨年九月、ダム予定地に落差一・八メートルの実験魚道を設け、サクラマス遡上(そじょう)数などを調査した。

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全長約九キロの大規模魚道などお話にならない
しかも落差約29mの魚道を造るのに落差1.8mの魚道で実験して何がわかるのだろう

貴重な自然を永遠に破壊してしまうのに・・・
お金に換算してもダム建設により失われるものは莫大な金額になるはずだ
ダム建設工事はかなり進んでいるがそれを全て無駄にしてでも中止するのが賢明

サンルダム建設計画は白紙撤回にして
どうしても何らかの対策をと言うならば代替策にて再検討すべきと考える

失ってはならないものの為に「下川自然を考える会」の方に負けないくらいのトーンでそう叫びたい

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この記事へのコメント
TK3さん、こんばんは。
色々と言いたい事はあるのですが
あまりにも長くなってしまうので1つだけ。
迂回魚道!迂回魚道は上手く行きません!。
美利河ダムで証明されていますから!。
なのにそんな事を言っていること事態おかしい!!。
専門家議会!笑わせるんじゃねぇ~!!(怒!)
そんな事を言っているようじゃ専門家なんかじゃねぇ~な!!。
専門家なら同じ状況の美利河ダムから
迂回魚道がどういうものなのか分かるはず!。
いい前例が(最悪の!!)あるのにそれを参考に出来ないなんて!。
幾ら金を積まれているんだか!!。
そうとしか思えないですね!!。
Posted by hal30over at 2009年03月03日 23:31
hal30over さん

こんばんは
私ももっと書きたいことがいっぱいあります
そして同じ事を何度書いても書き足りなく感じます(^^;)
6キロでもあんななのに9キロって・・・
全く現実味に欠けている気がします
たくさん叫んでいただきありがとうございました
私も同様に感じています(^^)/
Posted by TK3 at 2009年03月04日 21:23
自分も、そのようなフォーラムがあったら参加したいのですが、なかなか時間が…。

でもサンルダムについては、道新の『道北欄』によく掲載されていたのでホント勉強になりました。




あまりに腹が立つ事ばかりでしたけどね。
Posted by ノブ at 2009年03月05日 03:11
工事を正当化する人達は、地元関係者や開発局にとって都合の
いい人選をしているのでしょうね。罪の意識も無いのでしょう。
予算を獲得することで役人の居場所を確保さえすれば後は野と
なれ山となれ・・・を未だに平気でくり返し山河を荒廃し続け
ています。きっと霞ヶ関、それに絡んだ国会議員の思惑だけが
大手を振ってまかり通っているのでしょうね。いやはや何とも
嘆かわしい限りです・・・。
Posted by 北の旅烏 at 2009年03月05日 10:14
ノブさん

おはようございます
多分今後もこのフォーラムは続けてくれるはずですので
そのうちノブさんの地元でも開催されると思います
その際はぜひ!
ノブさんの地元周辺の川の近未来はかなりのレベルで気になっています
Posted by TK3 at 2009年03月06日 08:36
北の旅烏さん

おはようございます
私には彼らがみんなを納得させる為の
素晴らしい建前作りをしているようにしか見えません
本音の部分は一切見せないでしょうけど
工事推進派の中には立派な肩書きの方も見受けられるので
少し残念に感じています
カネの為に理不尽な自然破壊をすることにも
何の躊躇もないのであればちょっと信じ難く思います
一種のマインドCでもあるのでしょうか(^^;)
Posted by TK3 at 2009年03月06日 08:56
こんにちはTK3さん 残念でしたよ 
ホーラムに行きたかったのですが 次回は必ず
Posted by ゆいのじじ at 2009年03月08日 09:26
ゆいのじじ さん

おはようございます
今回は大変興味深い事も聞けましたし
良かったです
私達ではとても知り得ない部分は
まともな専門家が頼りです(^^)
Posted by TK3 at 2009年03月11日 06:13
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